先日、以前から興味はありましたが、訪れたことのなかった「豊郷小学校旧校舎群」へ機会があり行ってきました。
昭和12年に近江商人、商社「丸紅」の専務であった古川鉄治郎氏によって寄贈され、
建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏の設計で建てられた豊郷小学校旧校舎群。
当時は、「白亜の教育殿堂」「東洋一の小学校」といわれ、平成25年には国の登録有形文化財に登録されました。
現在は、町立図書館や子育て支援センターなど町の複合施設として利用されており、校舎の一部は自由に見学もできます。
モダニズムを基調とした3階建の白亜の塗り壁の校舎に噴水、外構までもシンメトリーなデザインはまるで宮殿のような佇まい。
中央の正面玄関から入ると、左右に伸びた廊下の長さは100mにも及びます。
廊下に照明はありませんが大きな窓からの入る自然光により、柔らかな光に包まれています。
また、特徴のひとつである階段の手すりに施された「ウサギとカメ」の彫刻。
イソップ童話に基づき、こつこつと努力して成功してほしいという、古川氏とヴォーリズ氏の願いがこめられたものです。
手すりに沿って上の階に登るにつれて進むストーリー仕立てになっているので、もし行かれた際はご注目ください。
また、こちらの建物は「君の膵臓をたべたい」などの多くの映画やドラマのロケ地や、
アニメ「けいおん!」の舞台とされたことなどから、全国的にその名を知られ、多くのファンや観光客が訪れています。
特に「けいおん!」の部室やステージのモデルとなったとされるスペースには、黒板を埋め尽くすほどのファンメッセージや、
設置されている「あしあとノート」の冊数から人気の様子が垣間見えます。
その他にも、校舎と同じく2013年に登録有形文化財に選定された講堂や、
豊郷観光案内所やカフェ、町民ギャラリーとして活用されている酬徳記念館も、
高天井と高窓を配置した広々とした空間と、目を引くアールデコデザインが印象的でした。
もう少しゆっくり時間をかけて見学していたかったので、おそらくいつか再訪問すると思います。
皆様もご興味あればぜひ。
ちなみに同日訪れた「麺処八貝」さんの貝出汁ラーメンと「岡村本家」さんのお酒も美味しかったです。
(残暑厳しいのでオススメいただいた「氷に負けないお酒」の方が岡村本家さんの物で、珍しいロックで飲む日本酒です。
隣の「雨垂れ石を穿つ」は少し前に購入した「福井弥平商店」さんのお酒で、こちらは個人的にとてもおススメです。)
こちらもご興味あればぜひ。
blog by ふじむら